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先日、私は宝塚のファンクラブを辞めた話を書きました。
大切な思い出も、人間関係の疲れも、全部経験した上で、いまは入らない選択をしている、という記事です。
ただ、ファンクラブに入る人がいるのには、ちゃんとした理由があります。
会に入るからこそ得られるものは、本当にたくさんある。これは10年宝塚を観てきた私が、間違いなく感じてきたことです。
今日は、それでもジェンヌさんの会(私設ファンクラブ)に入る人がいる理由を、お花代という独特の文化と、2026年から始まる新ルールも含めて書いておきます。
会に入ることで得られるものは、大きく分けて3つあります。
順番に書いていきます。
会に入っていると、お茶会やお茶飲み会などで直接ジェンヌさんのお話を間近で聞ける時があります。
舞台の上で見せる役の姿とは違う、ご本人の言葉、笑い方、間。
近くでお話しを聞けて、いい香りがしたときなんて至福です、ほんとに。
その人がどんなことを考えて舞台に立っているかを直接聞ける、貴重な機会です。
お手紙を書いて渡せること、それを読んでくださっていることが分かる瞬間。
これは、会に入っていないと味わえません。
同じ人を好きな仲間と出会えるのも、会の大きな魅力です。
同じ作品を観て、同じ場面で泣いて、同じ歌に胸を熱くできる相手がいる。
ひとりで観劇するのとはまた違う、素敵な時間を共有できる喜びがあります。
そしてもうひとつ。これが賛否両論ある宝塚特有の文化。
会費やお茶会の参加費、グッズ代、そして後ほど触れる「お花代」を通じて、推しジェンヌさんの活動を金銭的に支えることができる。これは、会に入る大きな意味のひとつです。
宝塚のファンクラブ独特の文化として、「お花代」と呼ばれるものがあります。
これは、会経由でチケットを取り次いでもらう際に、チケット代に上乗せして支払うお金のことです。
以前は、その金額が明文化されていないことも多く、数千円から、人気のジェンヌさんでは数万円の上乗せが暗黙の了解のようになっていたこともありました。
新規ファンにとっては、「いくら払うのが普通なのか分からない」という不透明さが、入会のハードルになっていた面もあります。
私も自分の入っていた会経由チケットを取ったときはお花代を支払いましたし、別の会に入っている方経由チケットを取っていただいたときもお支払いしてきました。
チケット争奪戦に参戦せずにチケットを手配していただけるのだから、多少上乗せするのは当然、のような感覚になっていました。

10年ファンだと、既に感覚が一般の方から宝塚という世界を見るとずれているのかもしれないですね
この曖昧だった状況が、2026年から変わります。
2026年7月の宝塚大劇場 雪組公演から、公演を主催する阪急電鉄と各ファンクラブ代表者との間で、年間契約が正式に結ばれることになりました。
チケットの発送に必要な切手代や封筒代など、実費相当分を手数料として上乗せする場合には、その金額を明らかにすることが求められます。
つまり、これまで「暗黙の了解」だった部分が、公の枠組みのもとで透明化されていく、という転換です。
会に入ろうか迷っている新規ファンにとっては、判断材料がはっきりするという意味で、前進だと感じます。
透明化が進む一方で、「お花代」という文化そのものをどう捉えるか。
これはファンによって、本当にいろいろな考え方があります。
私が友人と話していて聞いたことがあるのは、こんな感覚です。
高額な転売サイトや、手数料の上乗せされたプレイガイドでチケットを買うくらいなら、お花代を払って生徒さんに少しでもお金が還元されるほうがいい。
同じお金を払うのなら、その先に推しがいるほうが嬉しい。
応援したい気持ちが、お金の流れる方向まで含めて納得できる形になっている。
これが、お花代という文化が長く続いてきた本質なのだと思います。
もちろん、すべての方がそう感じるわけではありません。
でも、「推しに直接届く応援にお金を使いたい」という気持ちは、宝塚ファンに限らず、推し活をする多くの人が抱く感情ではないでしょうか。
10年宝塚を観てきて、会に入って良かったと言っている方を見てきた経験から、私なりに「向いている」と感じるタイプをまとめてみます。
逆に、観劇そのものを楽しみたい方、複数のジェンヌさんを広く好きでいたい方は、会に入らずに観劇を続けるという選択も十分にあります。
ファンとしての関わり方は、人それぞれです。
友の会は阪急電鉄が運営する公式のチケット会員サービス。一方「会」は各タカラジェンヌさんを応援する非公式のファンクラブ(私設ファンクラブ)です。
多くの会は会員限定で、公式案内ルートからの入会が基本。誘い合わせや紹介で広がることが多いです。
2026年7月の宝塚大劇場 雪組公演から、阪急電鉄と各FC代表者との年間契約が結ばれ、実費分の手数料は金額の明示が求められるようになります。
2026年7月から始まる新しい枠組みは、これから会に入ろうか迷っている方にとって、判断しやすい環境を作ってくれるはずです。
宝塚歌劇も変化している途中。
「私設」という難しい枠組み。これまでの文化。
「お花代」がきちんと位置づけられることで、推しに応援を届ける選択肢が、より安心して選べるものになっていく。生徒さんやファンにとって良い方向に変化していってほしいです。
winwinの関係こそが長く続くはず。
私自身はいま、会には入っていません。
でも、入っている方の気持ちも分かるし、その応援が生徒さんを支えている一面があることも、理解しています。
会に入る選択も、入らない選択も、どちらも正解。
自分にとって心地よい関わり方を、ゆっくり見つけてもらえたら嬉しいです。
私が会から離れた理由について書いた記事もあります。
あわせて読むと、メリットとデメリットの両面から判断材料が増えると思います。


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