5月17日は月組宝塚大劇場公演『RYOFU』『クリスタルパレス』千秋楽でしたね。
先日、月組『RYOFU』2回観劇してきました。
初日近辺で観たときの興奮を一度寝かせて、改めて劇場に足を運んだら、見える景色が違いました。
さすが芝居の月組。
呂布の揺らぎ、董卓の色気、雪蓮の視線。
同じ作品なのに、3人の表現が一段深く、濃くなっている。
この記事では、月組『RYOFU』2回目観劇で気づいたことを、鳳月杏さん・風間柚乃さん・天紫珠李さんの3人を中心に書き留めました。
緞帳が降りる最後の一秒まで 呂布の口元の血
ラストシーン、緞帳がゆっくり降りていく。
そのときちなつさんの口の端に、ひとすじの血。
初回観劇では気づきませんでした。
2回目、オペラグラスで顔の細部まで追っていたら、緞帳が完全に降りるまでの本当に一瞬、口元に光るものがあったんです。
緞帳が降りていくたった数秒のためにあそこまでやる。
役を生ききるというのは、こういうことなのかもしれません。
気づいた瞬間、胸がぎゅっとなりました。
1秒のために積み上げる芝居心。
ちなつさんの呂布は、緞帳が完全に降りる最後の瞬間まで「呂布」でした。
風間さん董卓のセクシーすぎる色気
初回観劇での風間さん董卓の印象は、「怖い」「残忍」「極悪」。
権力を握り、肥え太り、人としての境界線を越えていく男。
その残忍さに圧倒された1回目でした。
2回目で見えてきたのは、董卓の色気でした。
低い声、視線の重さ、指先の動き、笑い方。
そのひとつひとつに、艶が乗っている。
残忍さは1回目より確実に深くなっているのに、2回目は色気のほうに持っていかれました。
怖いのに、目が離せない。
獣みたいなのに、艶がある。
セクシーすぎて、オペラグラスでずっと董卓を追ってしまうほどでした。
2階席や少し離れた席だと、董卓の細かな目線や指の動きまでは肉眼で拾いきれません。
2回目こそ、オペラグラスをしっかり持って行ってよかったと思える観劇でした。
私が10年愛用しているのは、ビクセンのアトレックII。
32mmの大口径で、舞台が暗いシーンでも董卓の指先まで届きます。
オペラグラスの選び方は、別記事で詳しくまとめています。

天紫珠李さん雪蓮の視線が、変わる
天紫珠李さんの雪蓮も、2回目で発見が大きかったところでした。
呂布を慕う雪蓮の視線と、記憶を失っているときの視線。
呂布を見つめる雪蓮の目はまっすぐで、熱を帯びていて、少し切ない感じ。
記憶を失ってからの目は、どこか怯えていて、揺らいでいる。
同じ顔、同じ瞳なのに、宿るものがまるで違うんです。
1回目はストーリーを追うのに精一杯で気づけなかった、視線の変化。
2回目だからこそ味わえた発見でした。
そして、呂布を慕う雪蓮の視線を、ちなつさんの呂布が受け止める瞬間。
あそこの空気の濃さは、2回目でようやくゆっくり味わうことができました。
2人の目線が交わるたった数秒のために、舞台全体の空気が変わる。
これが、ちなじゅりコンビの本当の凄さなのかもしれません。
2回目で気づいた発見は、その場で書き留めておかないと細部から零れていってしまいます。
私は観劇当日のうちに、小さな手帳に「視線」「呼吸」「指先」をメモすることもあります。
初日近辺のRYOFUと、今のRYOFUは別物
正直、初日近辺で観た『RYOFU』と、今の『RYOFU』は別物です。
呂布の揺らぎは深く、董卓の色気は艶やかに、雪蓮の視線は繊細に。
3人それぞれが少しずつ、確実に、深まっている。
大劇場公演の積み重ねが、作品の温度をここまで変えるのだと、改めて感じました。
退団を発表したちなじゅり。
大劇場4作で退団を決めたと会見で語っていたちなつさんが、この『RYOFU』を経て、自分の表現をどう積み上げて卒業まで運んでいくのか。
1秒のための芝居心を持つ人の、最終公演までの軌跡を、しっかり追いかけたいと思います。
退団まで、できるだけ手元に残しておきたいのが過去公演の映像と写真集。
『金色の砂漠』のジャハンギール王、『RYOFU』の呂布。
ちなつさんの芝居の幅を、自宅でも繰り返し観られるかたちで残しておきたい時期です。
退団公演までの観劇を悔いなく重ねるために、観劇カバンや中身もそろそろ見直し時期。
オペラグラスのストラップを首が痛くならないタイプに替えたい。
軽くて手に馴染む一本があると、3時間の観劇のあとの肩のラクさが全然違います。
呂布の物語、もう一度読み返したくなる
ちなつさんの呂布を観たあとは、三国志の物語そのものをもう一度たどりたくなります。
呂布という男の最期、そこに至るまでの愛と裏切り。
原典に触れると、舞台で描かれていない場面や台詞の重さが、また違って見えてきます。
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まとめ
月組『RYOFU』2回目観劇で気づいた、1秒の血、董卓の色気、雪蓮の視線。
初日近辺と比べて、3人の表現が確実に深く、濃くなっています。
ちなじゅりをはじめとする、今のこのメンバーでの月組を観られる時間は、もう限られています。
『RYOFU』東京での千秋楽までさらにお芝居が深まるのでしょうね。
ライブビューイングで見届ける予定です。







